見守り・防犯現場レポート

空き家管理の現場で感じる、空き巣被害の増加

日々、空き家の見守り管理をおこなうなかで感じている「空き巣被害の増え方」を、現場の実感としてまとめました。

当社では日頃、遠方にお住まいの所有者様に代わって、空き家・空き地の見守り管理をおこなっています。統計やニュースだけでなく、実際に現場を回っている立場として、最近とくに感じていることをお伝えします。それは「空き巣に入られる空き家が、以前より増えている」ということです。

結論から言うと ― 当社が管理させていただいている物件全体のなかで、現状では年間おおよそ1件ほどのペースで、空き巣被害が発生しています。多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、「以前はほとんどなかった」感覚からすると、明らかに増えてきています。

背景にある、空き家そのものの増加

総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は約900万戸で、調査開始以来の過去最多を更新しました。岡山県内でも空き家数は約157,200戸、空き家率は16.45%と、全国平均(13.8%)を上回る水準です。単純に「空き家そのものが増えている」ため、空き巣にとって「狙いやすい家」が増えているというのが、まず大きな背景にあります。

現場で感じる、狙われやすい空き家の特徴

管理で定期的に空き家を訪問していると、空き巣に狙われやすい家には、共通した「誰も見ていないサイン」があると感じます。

  • 郵便受けにチラシや郵便物がたまり続けている
  • 庭や敷地の草木が伸び放題で、人の出入りがないと分かる
  • 雨戸やカーテンが長期間、同じ状態のまま
  • 夜間、家の中の明かりがまったくつかない
  • 近隣との付き合い・声かけが少なく、異変に誰も気づきにくい

これらはどれも、外から見て「この家は誰も来ていない」と分かってしまうサインです。裏を返せば、定期的な訪問や、庭木の手入れ、郵便物の回収などを続けるだけでも、「誰かが管理している家」という印象を与えることができ、一定の抑止効果につながります。

ほとんどの管理は「月1回」が標準です

当社に限らず、空き家の見守り管理サービスの多くは、月1回程度の訪問を標準的な頻度としています。定期的な巡回・通風・郵便物の確認・写真報告といった内容を、月1回のペースでおこなうのが一般的です。頻繁に訪問すればそれだけ費用もかかるため、「無理のない範囲で、できるだけ長く続けられる頻度」として、月1回という間隔が選ばれることが多いのが実情です。

正直にお伝えしたいこと ― やはり、月1回では防げない状況もあります

ここは所有者の皆さまに、正直にお伝えしておきたい点です。月1回の訪問は、異常の早期発見や、適正に管理されている状態を保つうえでは十分に意味があります。しかし、訪問と訪問のあいだの約1か月間に何かが起きてしまえば、発見はどうしてもその次の訪問まで遅れてしまいます。空き巣は短時間で被害に及ぶことも多く、月1回の訪問頻度だけでは、発生そのものを防ぎきれない場面があるというのが、現場で管理を続けてきた実感です。

「月1回訪問しているから安心」ではなく、「月1回の訪問は、最低限の異常発見の仕組みであって、万能ではない」という前提で、防犯カメラやセンサーライトの設置、地域の方との関係づくり、必要に応じた訪問頻度の見直しなど、複数の対策を組み合わせて考えることをおすすめしています。

ご相談をいただく際には、当社からも必ずお伝えしていることがあります。貴重品は空き家に置いたままにせず、あらかじめ持ち出しておいてください。現金や貴金属、通帳・印鑑などは、たとえ月1回の見守り管理を受けていても、被害そのものを防ぎきれるわけではありません。管理を始められる際は、この点をあらためてご確認いただくようお願いしています。

警察との立会い、代理での対応も

管理担当者として感じること

被害が発生した際、所有者様が遠方にお住まいで、すぐに現地へ来られないケースも少なくありません。そうしたとき、当社が管理者として警察の現場検証に代理で立ち会い、状況の説明や確認のやりとりをおこなうこともあります。実際に警察の方とお話しする機会も多く、地域での空き家の被害状況や、注意すべきポイントを直接うかがうこともあります。

遠方にお住まいの所有者様にとって、「何かあったときに、すぐ現地対応してくれる窓口がある」ということ自体が、安心材料のひとつになればと考えています。

当社の強み ― 月1回を基本としつつ、物件の状況や心配な点に応じて訪問頻度のご相談も承っています。万一被害が発生した際の警察対応や、その後の修繕・防犯対策のご提案まで、見守りから一歩踏み込んでサポートします。

よくある質問

空き家は本当に空き巣に狙われやすいのですか?
人の出入りがない、郵便物がたまる、庭が荒れているなど「誰も見ていない」サインが外から分かりやすいため、狙われやすいといわれています。全国的に空き家自体が増えている(2023年時点で約900万戸)ことも背景にあります。
月1回の見守り管理では防犯として不十分ですか?
月1回の訪問は異常の早期発見や適正管理の維持には有効ですが、訪問と訪問の間に何かが起きた場合、発見が遅れる可能性はどうしても残ります。訪問頻度だけに頼らず、地域の方との関係づくりや防犯設備との組み合わせも検討する価値があります。
被害にあった場合、所有者本人が現地に行けなくても大丈夫ですか?
当社では、遠方にお住まいの所有者様に代わって警察の現場立会いに対応することもあります。まずはご相談ください。
空き家に貴重品を置いたままにしても大丈夫ですか?
おすすめしません。現金・貴金属・通帳・印鑑などの貴重品は、見守り管理を利用していても被害を完全には防げないため、あらかじめ持ち出しておくことをご相談時に必ずお伝えしています。

「うちの空き家は大丈夫か」気になったら

現在の管理状況の見直しから、防犯面のご相談まで承ります。遠方でなかなか見に行けない方も、まずはお気軽にご相談ください。

※本記事は当社の管理業務における実感・経験をもとにした一般的な情報提供です。被害件数は当社が管理する物件における実感値であり、統計的な調査結果ではありません。防犯対策の効果を保証するものではなく、個別の状況については警察・専門家にもご相談ください。

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